アメリカのメーン大学が、100%バイオベースの3Dプリント住宅を建設したとして話題になっている。メーン大学が建設したのは広さ55平方メートルの平屋建て住宅。ウッドファイバーを主な原料にして大型建設プリンターで建設された。四つのモジュールで構成されたプレハブ住宅で、メーン大学のキャンパスで建設されて現地で組み立てられた。組み立てにかかった時間はわずか半日だったという。
完成式典に出席したメーン州のジャネット・ミルズ知事は、「我が州は住宅不足と人材不足というパーフェクトストームに見舞われています。そうした中、メーン大学がそうした困難に対抗するために立ち上がってくれました。この素晴らしい挑戦は、我が州の誇るべきトレードマークと呼ぶべき記念碑となることでしょう」と賞賛している。
アメリカでは都市部を中心に3Dプリント住宅の建設が相次いでいる。特に住宅建設に必要な人材不足が深刻化していることから、建設3Dプリンターを活用する機運が高まっている。今日までにニューヨーク州、カリフォルニア州、テキサス州、ニュージャージー州、フロリダ州、ネバダ州、ノースカロライナ州などの各州で3Dプリント住宅が建設されている。