東京大学と虎屋およびBruleが共同で「3Dプリント和菓子」作成プロジェクトを展開、関係者の間で話題になっている。
Bruleのホームページによると、東京大学大学院工学系研究科国際工学教育推進機構ものづくり部門と株式会社虎屋、およびBrule Inc.は、3Dプリンターと3Dスキャナーを活用して和菓子を作成する共同プロジェクトを開始、これまでに虎屋の特別羊羹「千丈の翳」の作成に成功したとしている。
プロジェクトでは、中国のBambu Lab社のH2D Pro 3Dプリンターが使われている。Bruleによると、羹の長さを切れ目なく造形し、なおかつ輪郭線を美しく再現可能となったとしている。二次元の構想を迅速に立体へと具現化できる即応性や、微調整を可能にする柔軟性は、商品開発の新たな原動力になっているという。
菓子作りに3Dプリンターを用いるプロジェクトは散発的に世界各地で立ち上がっている。これまでに、クッキー、砂糖菓子、チョコレート、パスタなどが3Dプリンターで作成されたが、和菓子が3Dプリンターで作成されたケースは史上初と見られる。
虎屋は室町時代後期創業の京都の和菓子の老舗。後陽成天皇の御在位中(1586~1611)より、御所の御用を勤めている。1869年の東京遷都にともない、東京にも進出した。一般に「虎屋の羊羹」としての名声を博している。

