GEエアロスペースがMRO(Maintenance,Repair,Overhaul)施設に10億ドル(約1480億円)を投資するとして話題になっている。GEエアロスペースの発表によると、投資は主に新型エンジンのテストセルおよび機材類などに投じられ、急増する航空機需要に対応するものとしている。
投資は今後五年間に渡って行われ、アディティブ・マニュファクチャリングなどを含む「最先端テクノロジー」にも相当額が投資されるものと見られる。
GEエアロスペースのラッセル・ストークスCEOは、「我々のお客様は急増する航空旅行需要に直面しておられ、我々は我々のキャパシティを増加するために投資し、空の安全性と信頼性を保ちながらお客様をサポートしてまいります」とコメントしている。
今回の投資の対象には、オハイオ州シンシナティ、テキサス州ダラス、カンザス州ウィンフィールドなどのアメリカ国内のMRO施設とともに、シンガポール、台北、クアラルンプール、ソウルなどのアジア太平洋地域のMRO施設も含まれるとしている。
GEエアロスペースは、ゼネラル・エレクトリックの航空機エンジン事業を中核とした、世界的な航空宇宙推進、サービス、およびシステム会社。ジェットおよびターボプロップエンジンのほか、民間航空機、軍用航空機、ビジネス航空機、および一般航空航空機向けの統合システムを提供している。