南オーストラリア大学がメタル3Dプリンティングセンターを開設

オーストラリアの南オーストラリア大学が、メタル3Dプリンティングセンターを開設して話題になっている。現地メディアの報道によると、南オーストラリアの都市アデレイドに開設されたメタル3Dプリンティングセンターは、南オーストラリア大学が地元企業と共同で設立したジョイントベンチャーのVPGイノベーションが運営するもので、ロケットや人工衛星開発などの宇宙ベンチャーの生産拠点として稼働するとしている。

センターの開設費用は1億8000万オーストラリアドル(約180億円)で、オーストラリア政府、民間企業、南オーストラリア大学を含む教育機関などが出資したという。

センターでは複数のプロジェクトがすでに稼働しており、SMRオートモーティブ・オーストラリアや、アメリカのノースロップグラマンなどが参加している。

センターの開設について、南オーストラリア政府のスーザン・クローズ副知事は、「この3Dプリンティングセンターの開設により宇宙インフラストラクチャーの建設で使われるカスタムメイドパーツの迅速な製造が可能になります。センターはオーストラリアの国内産業をサポートし、新規雇用の創設とグローバル輸出の促進をバックアップしてゆきます」とプレスリリースを通じてコメントしている。