ドイツの大手総合メーカーのシーメンスが、米ノースカロライナ州シャーロットに先端技術コラボレーションハブを開設した。傘下のシーメンス・デジタルインダストリーズ、シーメンス・テクノロジー、シーメンス・エナジーと共同で開設したもので、主にアメリカのユーザー向けのエンドユーズパーツの製造やOEMなどを行う。
シーメンス・デジタルインダストリーズのアディティブ・マニュファクチャリング・ビジネスマネージャーのティム・ベル氏は、「このアディティブ・マニュファクチャリング・ハブを開設し、この技術の産業化をパートナー企業とともに加速させられることに興奮しています。アディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットは明確で、デジタルプロトタイピングや高速デザインを活用することでサプライチェーンの制約を解放することが可能になります。私たちは、製造業の未来はアディティブ・マニュファクチャリングであると信じています」とコメントしている。
シーメンスは、1847年設立のドイツの総合メーカー。元々はベルリンで設立された電信機メーカーのシーメンス・ウントハルスケに端を発し、後に情報通信、交通、防衛、生産設備、家電などの分野で各種の製品を製造している。日本でもシーメンス株式会社が鉄道車両の製造販売などを行っている。