アメリカの大手自動車メーカーのフォードが、アドバンスド・マニュファクチャリングセンター(先端製造技術センター)をミシガン州レッドフォードに開設した。
フォードが「デベロップメント・ハブ」と位置付けるセンターでは100人の技術者が勤務し、アディティブ・マニュファクチャリング技術を含む最新のテクノロジーを用いたモノづくりを行う。センターには23台のハイエンド3Dプリンターが設置され、各種のパーツづくりなどが行われる。
センターではアディティブ・マニュファクチャリング技術に加え、最新のAR技術を用いたデザインシミュレーションも行う。パーツなどを実際に製造する前にアセンブリのシミュレーシを行うことで、危険性の除去やワークフローの最適化が実現できるとしている。
センターの開設について、フォードのグローバル・オペレーション担当社長のジョー・ヒンリックス氏は、「100年以上前、フォードは世界初の移動式アセンブリラインを完成させ、車の大量生産を可能にしました。今日、我々は明日のアセンブリラインをあらためて構築しています。映画の中でしか見られなかったような技術を活用し、我々の製造効率と品質をさらに高めてゆきます」とコメントしている。