潘基文国際連合事務総長が3Dプリンターを世界の脅威と指摘

潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長が3Dプリンターを世界の脅威と指摘した。

現地時間の今週火曜日に開かれた国連安全保障委員会で指摘されたもので、同氏によると、現存する化学兵器、核兵器、生物科学兵器の脅威に加え、台頭する人工知能や3Dプリンティング技術の危険性により多くの注意を向けるべきだとしている。

3Dプリンターが銃などの武器の製造に使われる危険性については世界的に関心が高まりつつある。アメリカのコーディー・ウィルソン氏が開発した世界初の3Dプリンター銃「リベレーター(解放者)」の3Dファイルはこれまでに世界中で10万回以上ダウンロードされたと見られている。3Dプリンターの登場とインターネットの普及により、武器の製造が従来よりも簡単に出来る時代になったことは否めない。

いずれにせよ、3Dプリンターの危険性が国連で取り上げられたことは異例で、今後国際的な議論を呼ぶことになりそうだ。