前編「100%3Dプリンター製の巨大ジオラマは、“実現不可能” なクオリティ!?」
先日リニューアルオープンした三井不動産レジデンシャルの「日本橋サロン(日本橋三井タワー内)」。そこで一際目をひくのが、日本橋の街を再現した巨大なジオラマだ。なんとこれは、世界最高レベルを誇るフルカラー3Dプリンターで100%出力されたもの。スケールの大きさも精密度も前例のない、この桁違いのプロジェクトとは?
1603年、徳川家康が江戸幕府を開いたその年に、江戸文化を象徴するかのように架けられた日本橋。それはそのまま広域の地名となったが、江戸から現代に至るまで、街は時代とともに発展を遂げてきた。そんな日本橋で、2020年、他に類をみない “モノづくり” も進行していた。
それは、長野のメーカーであるミマキエンジニアリング社が開発した世界最高レベルの性能を誇るフルカラー3Dプリンターを使い、3.59km×2.36kmの日本橋周辺の街を1/1000スケールのジオラマで再現するというもの。
このプロジェクトにおいて制作部門のキーマンとなったのは、当媒体「セカプリ」を運営する代表2名、木下謙一(株式会社ラナキュービックほかRANA UNITEDグループ代表取締役CEO)と山口修一(株式会社マイクロジェット代表取締役CEO)だ。両名の対談にて、まずは、プロジェクトの制作ストーリーとジオラマ自体の気になるディテールに迫る。