2024年度第3四半期の全世界の3Dプリンティング市場が34億7000万ドル規模へ拡大

2024年度第3四半期の全世界の3Dプリンティング市場が、34億7000万ドル(約5378億円)規模へ拡大したとするレポートが発表された。

アメリカの市場調査会社アディティブ・マニュファクチャリング・リサーチのレポート「3Dプリンティング・アディティブ・マニュファクチャリング市場インサイト2024年第3四半期」によると、世界的なサプライチェーン停滞などの影響により3Dプリンターなどのハードウェア製品の売上が減少したものの、アディティブ・マニュファクチャリングセクターのサービス関連売上などが増加した結果、2024年度第3四半期は前年同期比で9%増加し、同規模へ拡大したとしている。

サービス関連売上の中でも特に素材およびサービスの売上が14億ドル(約21470億円)と好調で、前年同期比で9.5%増加した。また、ポリマー・アディティブ・マニュファクチャリング関連セクターの売上も好調で、前年同期比で9.5%増加した。

アディティブ・マニュファクチャリング・リサーチのエグゼクティブヴァイスプレジデントのスコット・ダンハム氏は、「世界的な景気の低迷がハードウェア関連売上の足を引っ張りましたが、デザイン、バリデーション、認証などといったサービス関連の売上がカバーした結果になりました。今後二年間程度でハードウェアの売上が回復すると予想され、サービス関連の売上を誘発することになるでしょう」とコメントしている。