全世界の3Dプリンティング素材市場が、2027年に79億ドル(約1兆1455億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。アメリカの市場調査会社マーケットアンドマーケッツがまとめたレポート「3Dプリンティング素材市場・全世界予想2027年版」によると、2022年時点で25億ドル(約3625億円)規模と推定された全世界の3Dプリンティング素材市場は、今後年率25.6%の成長率で成長を続け、2027年までに同規模へ拡大するとしている。
同レポートはまた、3Dプリンティング素材の原料価格高騰や、サプライチェーンの世界的な停滞、素材製造の標準化の遅れなどが成長拡大に水を差す可能性があるとしている。
3Dプリンティング素材市場における主なプレーヤーとしては、ストラタシスやスリーディーシステムズといった大手3Dプリンターメーカーに加えて、GEなどの専門メーカーが独自の製品開発に向けた素材製造能力を拡大してくると見込んでいる。また、アメリカのメーカーに加えて、EOS(ドイツ)、マテリアライズ(ベルギー)、Evonik(ドイツ)、BASF(ドイツ)、ヘンケル)ドイツ)などが市場拡大を牽引すると予想している。
エリア別では、アメリカ・カナダを含む北米市場が世界最大のシェアを確保したままリーディングポジションを維持するとしている。