本サイト「世界の3Dプリンターニュース」を運営している株式会社3Dプリンター総研が、昨日品川にて「formnext 2019にみる3Dプリンター最前線」セミナーを開催した。今年で五回目の開催となるセミナーには各地から多くの参加者が集まり、活況を呈した。
講師は今年も3Dプリンター総研・株式会社マイクロジェット代表取締役の山口修一が務め、自らが現地で調査した会社や技術動向、業界動向などを詳細に解説した。
前年度より出展者が220社増加した今年度のformnextは「3Dプリンターの展示会」から「3Dプリンティング関連分野」の展示会へとさらに変化し、3Dプリンティング関連産業という一つの巨大なエコシステムへと進化しているとの分析を披露した。
また、3Dプリンターの七つの造形方式はすべてが技術的に完成形に近づいており、その中でも特にVP(SLA)方式、BJ(インクジェット粉末積層法)の技術的サチュレーションが進んでいるとする見方を示した。
さらに、3Dプリンティングの世界では日本は相当遅れており、日本が得意とするインクジェット技術をベースに、材料の多様性やコストダウン技術を活かしてキャッチアップすべきという持論を展開した。
3Dプリンター総研は、来年もformnextセミナーを開催する予定。