エアバスが3Dプリンティングによる航空機用パーツの製造を強化

ヨーロッパの大手航空機メーカーのエアバスが、3Dプリンティングによる航空機用パーツの製造を強化している。現地メディアの報道によると、エアバスはストラタシスのハイエンドポリマー3Dプリンターなどを使い、エアバスA320シリーズやA350シリーズ用インテリアアセンブリパーツなどを製造を拡大、現時点で年間2万5000点を製造しているという。

エアバスのインダストリアルリーダー、サージ・セナック氏は、「3Dプリンターを活用することで、信頼できるパーツをスピーディーに、複雑なサプライチェーンに依存することなく製造することが可能です。この製造の柔軟性はコストを削減し、世界中のお客様のニーズに対応するためのレスポンスタイムも削減します。3Dプリンティングのテクノロジーは、2050年までにカーボンニュートラルを実現するというエアバスのロードマップに大いに貢献しています」とコメントしている。

現地メディアは、エアバスがA350シリーズのパーツ製造に3Dプリンターを導入した結果、リードタイムを85%、パーツ重量リダクション43%を実現したことを報じている。エアバスはさらに、3Dプリンター導入によりパーツ製造のMOQ(最低発注数量)を大幅に削減できたとしている。