ネブラスカ州で代替肉や培養肉などの「フェイクミート」の販売などを禁じる法律の施行記念式が実施された。ネブラスカ州オニールで開催された式典にはネブラスカ州のジム・ピレン州知事が出席し、大勢の群衆の前で法案に署名するセレモニーを披露した。
LB246と名付けられた新法は、ネブラスカ州内における「フェイクミート」の製造、流通、販売を禁じている。
ピレン知事は、「この法律は、我々のフードシステムから実験施設で開発されたバイオリアクターを排除するためのものです。これにより「ネブラスカ・ナイス」の価値観をとり戻し、我々の伝統的な価値観に立ち戻って再スタートを切りましょう」とコメントしている。
今回の法律の成立により、ネブラスカ州は、フロリダ州、アイオワ州、コロラド州などに続くフェイクミートの販売などを禁止するアメリカ六番目の州となった。
ネブラスカ州はテキサス州に続く、アメリカで二番目に牛肉の生産が盛んな州として知られている。州内の牛肉の市場規模は316億ドル(約4兆5820億円)に達し、州経済を支える重要な産業のひとつとなっている。同法は、フェイクミートの販売により通常の牛肉の販売への影響を危惧する畜産農家団体などの強い後押しとともに成立した。