ポーランドのフラッグキャリアLOTポーランド航空が、自社ボーイング737旅客機に3Dプリント部品を搭載しているとして話題になっている。ポーランド航空が搭載しているのはアームキャップと呼ばれる座席用交換部品。ラトビアの航空機部品メーカーのアディティブ・マニュファクチャリング・クラフト社が製造した。
LOTポーランド航空のジュニアスペシャリスト、マジャ・マーグル氏は、「航空機内のキャビンで使用されている部品の多くは、長時間の飛行や使用により通常以上に劣化が進みます。それゆえ、交換部品を常備しておくことはとても重要なことです。時には、通常のルーティンよりも早く部品が劣化することもあります。その場合、これまでの製造方法では供給に時間がかかるケースがあります。その結果、リードタイムが長くなり、時にデザインそのものの変更を余儀なくされてしまいます」と説明している。
LOTポーランド航空では、これまではアームキャップは一般的な射出成型法で製造してきた。3Dプリンターの導入により、オンデマンドでの製造が可能になることが期待されている。
LOTポーランド航空は1929年設立、ワルシャワ・ショパン国際空港を拠点とするポーランドのフラッグキャリア。世界31カ国49都市に就航している。同社は、今日時点で24機のボーイング737旅客機を運用している。