パリのセーヌ川に3Dプリント無人フェリーが就航

フランス・パリのセーヌ川に3Dプリント無人フェリーが就航し、話題になっている。フランス現地メディアの報道によると、就航したのは全長9メートル、幅3.9メートルのフェリーで、3Dプリンターで製造されたフェリーとしては史上最大の大きさだとしている。製造したのはオランダのホランド・シップヤードグループ、ロボート・セクアナ・ディヴェロップメントなどによるコンソーシアムで、ブルーム・ロボティクスの大型3Dプリンターで製造された。なお、船体はリサイクル素材をベースに建造された。

フェリーは当初、今年夏に開催されたパリオリンピックの開幕前に就航する予定だったが、製造の遅延などにより就航時期が遅れていた。

フェリーは完全に無人で運行され、離着岸やバッテリーの充電なども無人で行うとしている。

ロボート・セクアナ・ディヴェロップメントのインセ・ダイネマCEOは、「この無人フェリーはパリのみならず、世界中の主要都市の水上交通にとっての新たな交通手段となることでしょう。このユニークな船は、より効率的な都市交通システムを提供するための無駄のない、エコフレンドリーなソルーションを提供してくれるでしょう。」とコメントしている。