フロリダ州で培養肉の製造と販売を禁止する法案が通過する見込みとなり、現地で大きな話題になっている。現地メディアの報道によると、現在フロリダ州議会ではHB1071とSB1084のふたつの法案が審議されており、いずれも州内における3Dバイオプリント肉などの培養肉の製造と販売を禁止するもの。
フロリダ州のロン・デサンティス知事は、「我々フロリダ州の住民はフェイクミートなどはまったく求めておらず、フェイクミートはフロリダ州にマッチしない」と発言しており、法案の成立に前向きであると見られている。
法案SB1084は、今年2024年2月6日にすでに州議会で可決しており、デサンティス知事の署名を待っている状態となっている。
大手メディアCBSのインタビューに対してデサンティス知事は、「あなただって本当の肉が食べたいでしょう。よろしい、であれば我々はフロリダ州内において本当の肉しか流通しないようにしましょう」と培養肉に完全に否定的なコメントをしている。
現在、世界各地で3Dバイオプリンターなどを使った培養肉の製造が進んでいるが、フロリダ州などのアメリカの多くの州では、培養肉の製造と販売を禁止する動きが出始めている。