イギリスの大学院研究生が「カミカゼドローン」製造で逮捕

イギリスの大学院研究生が、自爆型「カミカゼドローン」を製造したとして地元の警察に逮捕された。

逮捕されたのはバーミングハム大学大学院機械工学部に在籍する留学生のモハマッド・アル・バレド容疑者。現地メディアThe Skynewsの報道によると、アル・バレド容疑者は自宅で3Dプリンターなどを使って「研究用」に自爆型「カミカゼドローン」を製造し、イスラム国のテロリストグループに引き渡す予定だったという。

検察によると、アル・バレド容疑者は、巡行ミサイル「トマホーク」のデザインを参考に、ビデオ操作式の「カミカゼドローン」を設計したとしている。また、週に一度テロリストグループとビデオ会議を定期的に行い、「カミカゼドローン」のデザインデータなどを共有したり、情報のアップデートをしたりしていたとしている。

現地メディアは、アル・バレド容疑者は、テロリスト活動の準備および指定テロリストグループへの利益供与などの罪により、最大で終身刑に処せられる可能性があると報じている。

現在、3Dプリンターを使って銃などを違法に製造する機運が世界各地で高まっているが、3Dプリンターで自爆型「カミカゼドローン」を製造したケースは今回が初と見られる。