カナダで3Dプリント銃を製造販売した男が懲役12年の刑に

カナダで3Dプリント銃を製造販売した男が懲役12年の刑に処せられ、話題になっている。カナダの現地メディアの報道によると、ウィニペグ州マニトバ在住の24歳ブレイク・エリソン・クレイトは、2021年7月から2022年6月までに複数の3Dプリント銃を製造して販売するなどの13の罪で有罪とされたという。クレイトが製造した3Dプリント銃は、昨年レッドリバー市で発生した銃撃事件にも使われたという。

マニトバ地方裁判所のアライン・フバードウ裁判官は、クレイトによる3Dプリント銃の販売は「綿密に計画されたビジネスオペレーションである」とした上で、「銃火器は常に危険なものであり、いずれも人を殺傷するために作られるものである。ライセンスなしに銃火器を製造して所有し、さらに販売することは違法であり恐るべき行動である。社会的な規範を著しく毀損するものとせざるを得ない」とコメントしている。

クレイトはメディアを通じて、自分が製造した3Dプリント銃による事件で被害に会った人と、関係を断絶してしまった自分の家族全員に深く謝罪したいというコメントを発している。

カナダでは、許可なく銃火器を製造および販売することは禁じられている。