カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケットメーカーのリラティビティ・スペースが、先月3月22日に打上げに失敗したテラン1ロケットの開発を中止すると発表した。今後はより大型で再生利用可能なテランRロケットの開発に集中するとしている。
テラン1ロケットは、一段ロケットエンジンは完全に燃焼したものの、打上げから五分後に燃焼を開始した二段ロケットエンジンで障害が発生し、予定軌道まで到達できずに打上げに失敗した。
テラン1ロケットの打上げは事実上失敗に終わったものの、リラティビティ・スペースは3Dプリンターで製造されたテラン1ロケットが「構造的に問題がなく、打上げにかかる最大限のストレスに耐えられることを証明した」と説明している。
リラティビティ・スペースは、2016年にジェフ・ベゾス氏が設立したロケットメーカーのブルーオリジン出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が設立したロケットメーカー。同社の主力ロケットテラン1は全長33メートルの二段式ロケットで、最大1250キログラムの重さの人工衛星を打ち上げることが可能としている。テラン1ロケットは、ロケット本体とエンジンの85%を3Dプリンターで製造している。