リラティビティ・スペースがテラン1ロケットの打上げを中止

カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケットメーカーのリラティビティ・スペースが、現地時間のアメリカ東部時間の2023年3月11日土曜日13時に予定していたテラン1ロケットの打上げを中止した。フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられる予定だったテラン1ロケットは、安全圏内に民間の船舶が進入したことと、天候上の懸念により、打上げ70秒前に中止となった。

リラティビティ・スペースは、当初2023年3月8日にテラン1ロケットの打上げを予定していたが、ロケット燃料の温度に懸念が生じたとして打上げを3月11日に延期していた。

テラン1ロケットの新たな打上げ予定日は、これまでのところ明らかにされていない。

全長35メートルのテランロケットは、全体の85%が3Dプリンターで作られた「3Dプリントロケット」。3Dプリンターを活用することで製造コストと製造時間を大幅に削減している。

テラン1ロケットは、スペースXやブルーオリジンなどの競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2021年内にテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などによりスケジュールに遅れが生じていた。