大手3Dモデルマーケットプレースのプリンタブルズから、自動車メーカーのホンダ関連の3Dモデルが削除されて話題になっている。
削除されたのはホンダの自動車用スピーカーブラケット、キーハウジング、フッドラッチ、シフターブッシング、ウォッシャーフラッドキャップ、ルーフラッチハンドル、トランクリッドハンドルなどのパーツの3Dモデル。いずれもホンダのブランドを明記せず、ホンダの自動車に準拠していると明記されていたという。
プリンタブルズの創設者で管理人のプルーサによると、プルーサはホンダの代理人弁護士から書面を受け取り、プリンタブルズにアップロードされたすべてのホンダ関連の3Dモデルを削除しなければならないと伝えられたとしている。削除しなければならない理由として、ホンダの商標権と特許を侵害しているからとしている。
プルーサは、これまでに当事者とされるホンダのヨーロッパ事務局に照会したものの、回答を得ていないとしている。
3Dプリンターの世界的な普及を受け、3Dモデルをやりとりするマーケットプレースが世界的に台頭している。そうした流れの中、消耗品部品などの3Dモデルをメーカーがマーケットプレースに公開する機運も高まっている。今回のホンダの動きは、そうしたトレンドにおけるメーカー側の課題を浮き彫りにするものと思われる。