イスラエルの代替肉メーカーのミーテックが、代替豚肉と代替鶏肉の出荷を2022年からヨーロッパで開始すると発表した。ミーテックは、培養細胞を素材にバイオ3Dプリンターで代替肉を製造しているが、発表通り出荷が始まると、世界で初めて培養細胞ベースの代替肉の供給が開始されることになる。
ミーテックのシャロン・フィマCEOは、「2021年前半は、豚肉と鶏肉の培養細胞生産ラインを拡充し、製品化の基礎的な技術を確立するために使いました。現在、ミーテック・ヨーロッパをベースに、正式な製品生産のためのラインを整えています。これまでの革新に満足しており、2022年に向けてさらに努力してゆく所存です」とコメントしている。
欧米では現在、代替肉の市場が急拡大している。代替肉は、主に植物由来原料を素材にしたプラントベースドミートと、牛や豚などの培養細胞を素材にしたバイオミートの二種類が存在する。ミーテックは、培養細胞を素材にしたバイオミート製造のパイオニア企業。ミーテックは、バイオミートは、多くのプラントベースドミートよりも食感や味が本物の肉に近いと主張している。
ミーテックは、アメリカのNASDAQに株式を上場している。