スペインの警察がカナリー島サンタクルーズにある3Dプリント銃工場を捜索し、関係者を逮捕していたことがわかった。イギリスBBCの報道によると、警察は操業中の3Dプリント銃工場に踏み込みアサルトライフル、3Dプリントピストル、テーザーガンなどを押収したという。警察はまた、テロ行為やゲリラ攻撃の方法を記したマニュアルなども押収したという。関係者によると、スペインで3Dプリント銃工場が摘発されたのはスペイン史上初だという。
警察によると、警察官らが工場へ踏み込んだ際、工場では3Dプリンターでショートライフルのパーツを製造していた。
スペインの現地紙El Paisによると、3Dプリント銃工場のオーナーは銃火器と爆発物の不法所有の疑いで逮捕され、身柄を拘束されている。オーナーはスペイン人で、カナりー島内で介護施設を運営しているという。警察関係者は、工場のオーナーは販売目的で各種の銃などを製造していたと説明している。
3Dプリンターで製造された銃火器は製造番号などによる管理が不可能で、多くは闇市場などで流通しているとされる。それらのうちの少なくない数が「ゴーストガン」として取引されている。