イスラエルのスタートアップ企業のアレフ・ファームズが、世界初の牛由来人造肉の3Dプリントに成功した。イスラエル工科大学との共同プロジェクトとして行われたもので、牛の細胞をベースにしたバイオ3Dプリンティング素材を原料にしたという。
アレフ・ファームズの共同創業者でCEOのディディアー・トウビア氏は、「この業界における世界最高水準の人材と仕事ができることを誇りに思っています。3Dプリンティング技術を向上させることで、消費者が求める食感や味を持った人造肉を提供することが可能になるでしょう。より優れた品質を確保するために、今後も努力を続けてまいります」とコメントしている。
アレフ・ファームズは、2017年にイスラエル工科大学の研究チームと、フードテック系インキュベーターのストラウス・グループが共同で設立したスタートアップ企業。ビヨンドミートやインポシブル・ミートなどの競合企業のように植物由来の人造肉ではなく、牛などの哺乳類の細胞をベースにした人造肉を製造している。
アレフ・ファームズによると、同社は今年から人造肉のパイロット製造プログラムを開始し、2022年までにイスラエル国内の「精肉市場」への参入を計画している。