ゾートラックスがインクラウド・3Dプリンティング・マネジメントシステムをリリース

ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、インクラウド・3Dプリンティング・マネジメントシステムをリリースした。3Dプリンターをクラウドベースでコントロール・モニタリングするプラットフォームで、インターネットに接続していれば世界中のどこからでも3Dプリンターを管理することが可能になる。リリースに先立ち、ゾートラックスは200台の3Dプリンターを対象にテストを行ったという。

インクラウド・3Dプリンティング・マネジメントシステムのリリースについて、ゾートラックスのラファ・トマジアクCEOは、「(リリースに先立ち)何百ものデザイン、プロトタイプ、テストプリントを毎日のように行いました。複数の3Dプリンターを同時に稼働させ、管理できるかを検証しました。3Dプリンターをリモートから管理できるようにするだけでなく、3Dプリンターの稼働履歴を閲覧可能にし、同時に操作や管理することが可能になりました」とコメントしている。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、3Dプリンターなどの工作機械をリモートで管理する需要が高まっている。オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーも、3Dプリンターをリモートで管理するクラウド・マネジメント・プラットフォームをリリースしている。

ゾートラックスは2013年設立。独自開発したLPD(layer plastic deposition) ベースのFDM3Dプリンターを開発し、主にアメリカとヨーロッパを中心にユーザーを増やしている。同社の3Dプリンターは、独自開発したオールインワン型の管理ソフト「ゾートラックス・スイート」とともに多くの3Dプリンターユーザーから高く評価されている。