米ロードアイランド州知事が3Dプリント銃禁止法案に署名

ジーナ・レイモンドロードアイランド州知事(民主党)が、3Dプリント銃禁止法案に署名した。新型コロナウィルスの感染拡大が続く同州において、パンデミック中初の州知事による法案署名となった。これにより、ロードアイランド州内における3Dプリント銃の製造、輸入、販売、輸送、配達、所有、移転が禁止される。違反者には最大10年の懲役刑と最大1万ドル(約108万円)の罰金が科される。

レイモンド知事は、「あくまでも市民の安全を守るという常識的な判断に従ったまでです。違法な銃による犯罪を防止することを期待します」とコメントしている。

ロードアイランド州では、2018年にモーターバイク・ギャングが集団摘発され、11丁の3Dプリント銃を含む52丁の重火器が押収されている。モーターバイク・ギャングは、通常の手法では銃を入手できない危険人物に3Dプリント銃を販売しようとしていた。

3Dプリント銃の製造や所有を禁止したり制限する機運はアメリカの多くの州で高まっている。カリフォルニア州やコネティカット州では、3Dプリント銃の製造に州政府発行のシリアルナンバーを付加する規制が定められている。また、ニュージャージー州、ニューヨーク州などでは3Dプリント銃の製造や所有が禁止されている。