ロサンゼルスに拠点を置くロケット製造ベンチャーのロケット・ラブが、エレクトロンロケットの打ち上げに成功した。ドント・ストップ・ミー・ナウと名付けられたプロジェクトは、ニュージーランド現地時間の13日に行われ、搭載していた衛星の宇宙空間への軌道投入に成功した。
エレクトロン・ロケットは軽量カーボン合金ベースで作られ、エンジンのコンポーネントを含む多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。
ロケットやロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用することで、ロケットの打ち上げコストは劇的に下がっている。ある調査によると、1キログラム当たりの高度200キロメートルへの小型衛星打ち上げコストは、1万ドル(約110万円)まで下がっているという。
ロケットやロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用する機運は、アメリカのロケット製造ベンチャーを中心に高まっている。イーロン・マスク率いるスペースXがロケットのパーツ製造などに3Dプリンターを活用しているほか、スペースX出身者が立ち上げたリラティビティ・スペースも、ロケット本体やロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用している。