ワシントン州在住の男が3Dプリント銃の製造と所有で逮捕

米ワシントン州在住の男が、3Dプリント銃の製造と所有で逮捕された。逮捕されたのは40歳のネイサン・シーマン・ブラスフィールド容疑者。現地紙の報道によると、現地時間の先週木曜日、同容疑者は17丁の拳銃と24丁のライフルを3Dプリンターで製造し、違法に所持していたとして逮捕された。同容疑者には同様の犯歴があるが、現時点で同容疑者と弁護士は認否についてコメントしていない。

捜査当局によると、ブラスフィールド容疑者の自宅からは3Dプリンターの他、ドリルプレスやマシニングツールなどの工作機器も見つかったという。関係者によると、同容疑者が起訴された場合、最大で10年程度の懲役刑が課される可能性があるという。

ワシントン州では、シリアルナンバーを記さない銃の製造は違法とされている。特に設計図等をインターネット経由でダウンロードし、3Dプリンターで製造する「ゴーストガン」の製造は違法とされている。

アメリカでは、ワシントン州を含む多くの州でゴーストガンの製造を禁止しているが、カリフォルニア州などで摘発される違法銃の30%が3Dプリンターで製造されているという。ゴーストガンの製造や所有を禁止する州が増加する中、ゴーストガンの製造を完全に防ぐのは難しいようだ。