スイスの大手チョコレートメーカーのバリー・カレボーが、パーソナライズド・3Dプリントチョコレートの受託製造を開始する。チョコレート販売店やレストランなどのハイエンドユーザーを対象にしたもので、初期のユーザーにはオランダのホテルチェーンのファン・デル・ファルクなども含まれているという。
サービスの開始について、バリー・カレボーのパブロ・パーヴェルシ品質担当役員は、「イノベーションは、バリー・カレボーの『スマートな成長』戦略における重要な柱の一つです。サービスを提供するモナ・リザ3Dスタジオが、それぞれのユーザーにとっての特別な経験を提供することでしょう。この技術的なブレークスルーは、業界におけるモナ・リザのブランドをさらに高め、バリー・カレボーの世界的なリーダーシップをさらに強化するでしょう」とコメントしている。
オリジナルなデザインをもとにクッキーやチョコレートを製造するサービスは、世界各地で散発的に行われているが、大規模な3Dプリントチョコレートの受託製造を行うのは、今回のバリー・カレボーのケースが世界初と見られる。
バリー・カレボーは、スイス・チューリッヒに拠点を置く世界的なチョコレートメーカー。1996年にベルギーのカレボーとフランスのカカオ・バリーの合併によって設立された。日本では2007年に森永製菓と戦略的提携を行い、チョコレートの製造を行っている。