スイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究チームが、高さわずか0.1ミリメートルのダビデ像を3Dプリンターで製造して話題になっている。
ダビデ像を製造したのは同校のトマソ・ザムベリ教授らが率いる研究チーム。スイスの3Dプリンターメーカーのエクサドン社が開発したアディティブ・マイクロマニュファクチャリング・システムを使って製造した。アディティブ・マイクロマニュファクチャリング・システムは、マイクロメータースケールの造形物を正確に細密に造形することを可能にするとしている。
研究チームはプレスリリースを通じて、「(アディティブ・マイクロマニュファクチャリング・システム)のプロセスは、あらゆるレベルの造形物を極めて正確に造形することを可能にしてくれます。この技術が実際の現場で使われることに非常に興奮しています」とコメントしている。
研究チームは、アディティブ・マイクロマニュファクチャリング・システムの技術は、特に家電メーカーなどの既にマイクロエレクトロニクス・システムを導入している企業が関心を示すと期待している。
ミケランジェロが制作した本物のダビデ像は大理石を素材に作られ、高さは5.17メートル。ミケランジェロが1501年から制作を開始し、1504年9月8日に公開された。イタリア・フィレンツェのアカデミア美術館に収蔵されている。