ロシアの宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション内で肉の3Dプリンティングに成功したとして話題になっている。
人類史上初めて宇宙空間での肉の3Dプリンティングを成功させたのはロシアのオレグ・スクリッポクチャ宇宙飛行士。ロシアの3Dバイオプリンティング・ソルーションズが開発したバイオ3Dプリンターを使い、無重力の宇宙空間での牛、ウサギ、魚の肉の3Dプリンティングに成功したという。
プロジェクトにはロシアの医療関連企業に加え、アメリカとイスラエルの企業も参加した。
3Dバイオプリンティング・ソルーションズのユセフ・ケスアニ氏は、「(宇宙空間での肉の3Dプリンティングの成功は)人にとってはわずかな一口ですが、人類にとっては大きな一口です」と、人類史上初めて月面に降り立ったニール・アームストロングの言葉をなぞってコメントしている。
現在、国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士は、真空パックされた調理済みの肉料理を食べている。そうした宇宙食は通常、補給船などを使って地球から輸送されるが、大きな輸送コストがかかる。宇宙空間で直接肉を3Dプリンティングすることで、輸送コストを大きく削減することが期待できるという。