フォルクスワーゲンがAIと3Dプリンターを使って自動車用軽量パーツを製造

ドイツの自動車メーカーのフォルクスワーゲンが、AI(人工知能)と3Dプリンターを使って自動車用軽量パーツを製造したとして話題になっている。同社のイノベーション・アンド・エンジニアリング・センター・カリフォルニアにて公開された。

製造されたのはステアリングホイール、サイドミラーサポート、ホイールなどのパーツ。いずれも他車種のパーツなどの形状や強度などをAIに学習させ、最適デザインをアウトプットしたという。

AIと3Dプリンターを使って自動車用部品が製造されたのは、今回のケースが世界初とみられる。

3Dプリンターを自動車製造に活用する機運は世界的に高まっている。同じくドイツの自動車メーカーのBMWが自動車の完成品部品の製造に3Dプリンターを使っているほか、イギリスの自動車メーカーのMiniも、自動車のカスタマイズ部品の製造に3Dプリンターを使っている。

アメリカのベンチャー企業のローカルモーターズは、主要パーツのほぼすべてを3Dプリンターで製造した小型自動運転バス「Olli」を製造している。ローカルモーターズのOlliは、これまでにナショナルハーバー、ノックスビル、チャンドラー、ベルリンなどで走行実験を行っている。