https://spacenews.com/rocket-startup-sees-big-future-in-military-launch/
ロサンゼルスに拠点を置くロケット開発ベンチャー企業のリラティビティ(旧社名リラティビティ・スペース)が、タイの宇宙企業ミュースペースの通信衛星を打ち上げる。リラティビティのロケット「テラン1」を使い、2020年末頃に打ち上げる。リラティビティにとっての初の打上げとなる。
リラティビティのティム・エリスCEOは、「何が革新的かというと、従来のロケット製造方法では18か月の時間を要していたのに対し、我々はわずか60日でロケットを製造することが可能だということです。リラティビティは競合企業のどこよりも速くロケットを製造できます。サプライチェーンからデザイン、あるいは製造工程そのものまで、3Dプリンティング技術が大きく変えています」とコメントしている。
リラティビティによると、同社のロケットは競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で組み立てられているとしている。また、テラン1の打ち上げコストは、わずか1000万ドル(約11億円)程度だとしている。
リラティビティ・スペース社は別のロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が2016年に共同で立ち上げた。同社に対してはベンチャーキャピタルなどがこれまでに4,500万ドル(約47億円)を出資している。