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Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏が立上げ、会長を務めるアメリカのロケット開発ベンチャー企業のブルーオリジン(Blue Origin)が、ロケットエンジン工場建設に2億ドル(約220億円)投資する。アラバマ州ハンツビルに建設される工場では、同社の主力ロケットエンジンのBE-4が製造される予定。
新工場は46エーカーの大きさで、大型3Dプリンターなどを用いた高度に自動化されたラインが導入される。現地で新たに300人程度の雇用を生むと見込まれている。
BE-4は液体酸素・液体メタンエンジンで、最大出力55万ポンドの推力を持つ超大型エンジン。BE-4は、別のロケット開発ベンチャー企業のユナイテッド・ローンチ・アライアンスが開発中の大型ロケット「ヴァルカン」に搭載される予定。BE-4の燃焼試験は2017年から開始され、これまでに65%の出力による114秒の連続燃焼試験に成功している。なお、BE-4のパーツの多くが3Dプリンターで製造されている。
ブルーオリジンではBE-4を自社ロケットに搭載するほかに、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスやボーイングなどの外部の企業にも販売するとしている。
ロケットやロケットエンジンの開発に3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。ロサンゼルスに拠点を置くロケット開発ベンチャー企業のリラティビティ・スペース社も、3Dプリンターを活用することでロケット製造コストの90%削減を目指している。