https://3dprint.com/231703/relativity-space-3d-prints-fuel-tank/
ロサンゼルスに拠点を置くロケット開発ベンチャー企業のリラティビティ・スペースが高さ3.35メートルのロケット用燃料タンクを3Dプリンターで製造したとして話題になっている。製造には長さ5.5メートルのロボットアームを搭載したスターゲート3Dプリンターが使われた。製造にかかった時間は3週間だったという。
リラティビティ・スペースによると、3Dプリンターでロケットを製造することで、ロケット製造に必要な部品点数を従来の10万点から1千点まで削減できるとしている。それにより、ロケット製造コストと時間を大幅に削減でき、競合企業のロケットの六分の一程度のコストでロケット打ち上げが可能になるとしている。
同社はまた、これまでに3Dプリンターで製造したロケットエンジンの燃焼試験を100回以上成功させている。
リラティビティ・スペースは別のロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が共同で立ち上げたスタートアップ企業。同社には著名アクセラレーターのYコンビネーターも投資している。同社は現在のところ、2020年後半から2021年前半にかけて初の商用ロケットの打ち上げを予定している。