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アメリカの大手家電メーカーのワールプールが、シンガポールのベンチャー企業のスペアパーツ3Dと共同でデジタル在庫システムを構築する。
スペアパーツ3Dは、メーカーなどの在庫をデジタル化することを目的に設立されたスタートアップ企業。物理的な在庫を3Dモデル化し、必要に応じて3Dプリンターで造形する。同社は特にワールプールのカスタマーサポート用部品の製造を行うとしている。
スペアパーツ3Dとの協業について、ワールプールのコンスーマーサービス担当責任者のフランコ・セッチ氏は、「スペアパーツ3Dは、我々のビジネスに3Dプリンターがどのように活用できるかについての明確なビジョンを示してくれました。3Dプリンティング技術では大量生産はできません。しかし、製品の経年劣化や部品の不足といった課題に対しての素晴らしい解決策を提示してくれています。我々のカスタマーサービスに極めて大きなインパクトを与えるでしょう」とコメントしている。
計画では、シンガポールでパイロトプログラムが先行して実施され、ワールプールの家電用部品150点のデジタルファイルが用意されるという。
家電などの消耗部品を3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。イギリスの家電メーカーのダイソンも、自社の掃除機のノズルなどの消耗部品の3Dファイルをインターネットで公開し、利用者がダウンロードして3Dプリントできる仕組みを提供している。