http://aviationweek.com/blog/first-genx-2b-pip-powered-boeing-747-8-delivered
GE傘下のGEアビエーションとGEアディティブが、3Dプリントパーツの米連邦航空局(FAA)の認可を取得した。
認可を取得したのはGEアビエーションが製造しているGEnx-2Bエンジン用PDOSブラケットと呼ばれる部品。GEアビエーションのアラバマ工場に設置されたコンセプトレーザーのM23Dプリンターで製造された。
GEnx-2Bエンジンはボーイング747-8シリーズに搭載される大型エンジン。PDOSブラケットはエンジンのファンコンパートメントへアクセスするためのカバーのような部品。これまではメタルブロックを切削して製造していた。切削による製造では、メタルブロックの50%程度が廃棄されていたという。3Dプリンターによる製造に切り替えたところ、廃棄ロスを最大90%削減することが可能になったという。
GEアビエーションでは、3Dプリントパーツを搭載したGEnx-2Bエンジンを2019年1月から出荷するとしている。
航空機用部品を3Dプリンターで製造する機運は世界中で高まっているが、FAAの認可が必要な主要部品を3Dプリンターで製造したのは今回が初と見られる。航空機製造の領域では、今後も3Dプリンターの導入がさらに進むと予想される。