クウェート政府が3Dプリントフィギュアショップを閉鎖したとして、3Dプリンターコミュニティの話題になっている。
クウェートの地元紙アル・クァバスが報じたところによると、市内で営業していた3Dプリントフィギュアショップが、現地時間の今月16日に突然営業停止を命じられ、閉店させられたという。ショップでは、3Dプリンターで作られたアイドルのフィギュアなどが売られていたという。なお、ショップは地元のテクノロジー企業のDOOB3Dが運営していた。
3Dプリントフィギュアショップは今年営業を始めたが、直後から地元の宗教指導者などから強い非難が浴びせられていた。イスラム教の戒律では、人形や銅像などの偶像崇拝が厳しく禁じられている。
3Dプリントフィギュアショップ閉鎖の情報は世界中に広がり、これまでにツイッターで「クウェートの偶像崇拝」というハッシュタグが21,000回も使われているという。また、クウェートのジャーナリストの中には、ツイッターなどで政府の行動を批判するコメントを発する人も出ている。
イスラム社会における3Dプリンターの活用においては、宗教的な側面から制限がかかる可能性があることを今回のケースは伝えている。