https://3dprint.com/214551/volkswagen-i-d-r-pikes-peak/
フォルクスワーゲンがレーシングカーの部品製造に3Dプリンターを活用し、話題になっている。
同社が開発しているのは、6月24日にアメリカのコロラドスプリングスで開催される2018年ブロードムーア・パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)と呼ばれる山登り用レーシングカー。参加チームはパイクスピークの頂上を目指してタイムを競う。
フォルクスワーゲンのレーシングチームは3Dプリンターを使って2,000点のレーシングカー用部品を製造し、製造時間を大きく短縮したという。
フォルクスワーゲンは自社の自動車の製造にも3Dプリンターを活用している。フォルクスワーゲンのポルトガル工場では2017年に1,000点の自動車部品を3Dプリンターで製造し、16万ドルのコストを削減出来たとしている。コストの削減とともにパーツ製造にかかる時間も大きく削減されている。従来の外注加工で平均35日かかっていた製造時間が、3Dプリンターの利用によりわずか4日に削減されたという。
自動車産業は比較的早くから3Dプリンターを活用してきたことで知られている。これまでは試作品の製造などに3Dプリンターが使われてきたが、今後はフォルクスワーゲンのように完成品部品の製造に3Dプリンターが使われるようになると、ある業界専門家は予想している。