米CIAが支援するベンチャー企業が世界初のカーボンファイバー製3Dプリント自転車を製造 http://www.3ders.org/articles/20180517-arevo-makes-first-3d-printed-bike-frame-names-new-ceo-funding-round.html

米CIAが支援するベンチャー企業のArevoが、世界初のカーボンファイバー製3Dプリント自転車を製造した。

Arevoは独自開発したデポジション・ヘッド技術を使い、自転車のボディーフレームをロボットアームで素材を溶融しながら3Dプリントした。カーボンファイバーを使った従来の製法に比べ大幅に製造コストを削減し、1台のボディーフレームにかかったコストはわずか300ドル(約33,000円)だという。

Arevoは最近シリーズB投資で1,250万ドル(約13億7,500万円)の資金を調達している。シリーズB投資には日本の旭硝子株式会社や住友商事の米国子会社なども参加している。また、Arevoには米CIAが組成したベンチャーファンドのIn-Q-Telも出資していて、Arevoは事実上CIAが支援するベンチャーとなっている。

Arevoにはまた、新CEOとしてAmazonとGoogleでの勤務経験を持つジム・ミラー氏が就任している。シリーズB投資の成功を受け、ミラー氏は「(これまで困難だったカーボンファイバーの3Dプリンティングについて)航空機の胴体や翼など、どんなに大きなものでも3Dプリントできるようになりました」とコメントしている。ミラー氏はまた、調達した資金をソフトウェアの開発と製造プロセスの改善に使いたいとしている。