https://3dprint.com/209637/airbus-materialise-cabin-part/
航空機製造大手のエアバスが、自社のエアバスA320シリーズ用キャビンコンポートを3Dプリンターで製造した。航空機の搭乗客が実際に目にする事が出来る、同社初の3Dプリントパーツとなった。
エアバスは近年航空機用部品の製造に3Dプリンターを広く活用している。同社はすでに最新のA350XWBシリーズ用に1,000点以上のパーツを3Dプリンターで製造しているとされる。一方、3Dプリンターで製造されるパーツの多くは航空機の内部で使われていて、人が目にする事ができない。
キャビンコンポートはイギリスの科学企業のマテリアライズが製造した。今回の製造についてマテリアライズの品質管理担当マネージャーは、「今回製造されたパーツは単に3Dプリントされたものというよりは、品質システム全体のアウトプットと呼ぶべきものです」とコメントしている。
3Dプリンターで製造されたキャビンコンポートは、従来の射出成型法で製造されたものよりも15%軽量で、ラティスデザインなどのより複雑な形状のデザインを施すことができるという。
なお、3Dプリント・キャビンコンポートが搭載されたエアバスA320は、フィンランドのフィンエアに納入される予定。