3Dプリント銃の3Dモデルがダークウェブで12ドルで売買

ヨーロッパの調査機関ランド・ヨーロッパとマンチェスター大学の共同研究チームが、3Dプリント銃の3Dモデルがダークウェブで12ドルで売買されているとするレポートを公表した。

ダークウェブとはGoogleなどの検索エンジンの対象とならないウェブサイトのレイヤーで、一般的にはその存在が知られていない。ダークウェブではドラッグや武器などの違法なアイテムの取引が行われ、反社会的勢力の不正活動の温床になっていると指摘されている。3Dプリント銃の3Dモデルもダークウェブで頻繁に取引されており、ダークウェブの違法市場における人気アイテムのひとつとなっているという。

3Dプリント銃の3Dモデルは、実際にプリントするための説明書付きで販売され、価格はわずか12ドル(約1,300円)だという。

調査を行ったマンチェスター大学のジュディス・アルドリッジ教授は、「ダークウェブには誰でも簡単にアクセスでき、数分程度で様々なものを、多くは違法なものを、売買出来ます。ダークウェブは違法取引を世界規模に広げ、物理的な距離の制約を超越しています。取引は匿名で行われますが、売り手も買い手も同様にリスクにさらされます」とコメントしている。