GEのアドバンスド・ターボプロップエンジンがフライトテストに合格 https://www.ge.com/reports/mad-props-3d-printed-airplane-engine-will-run-year/

GE傘下のGEエビエーションズが開発中のアドバンスド・ターボプロップエンジン(ATP)が、チェコの首都プラハで行われたフライトテストに合格した。

アドバンスド・ターボプロップエンジンの製造には3Dプリンターが使われており、わずか12のパーツで構成されている。従来型の同等エンジンでは855点のパーツが使われていた。アドバンスド・ターボプロップエンジンのパーツの一部にはチタン合金が使われているという。

アドバンスド・ターボプロップエンジンの開発には400名近くのデザイナー、エンジニアが参加し、2年以上の時間が投じられてきた。エンジンの開発に3Dプリンターを使う事でパーツの点数を減らすと共に、100ポンド(約45.36㎏)以上の軽量化に成功したという。また燃焼率も20%向上し、出力が10%増加したという。

今のところ、アドバンスド・ターボプロップエンジンを搭載する最初の航空機はセスナ社のデナリ・フロム・テクトロンが予定されている。

GEでは、今後二年以内に旅客機での耐空証明を取得したいとしている。

GEは航空機や航空機エンジンの領域でアディティブ・マニュファクチャリング技術の利用を拡大している。GEは今日までにドイツのメタル3Dプリンターメーカーのコンセプトレーザー社とスウェーデンのメタル3Dプリンターメーカーのアーカムをそれぞれ買収し、傘下におさめている。