出典:https://www.wired.com/2015/05/3-d-printed-gun-lawsuit-starts-war-arms-control-free-speech/
米国連邦第五巡回区控訴裁判所が、3Dプリンター銃3Dファイルのネット配布を違法とする判決を出した。
裁判官による賛成2、反対1の判決は世界初の3Dプリンター銃を製造したディフェンス・ディストリビュテッドの主張を否定する結果となった。
テキサス州に拠点を置くディフェンス・ディストリビュテッドは、2013年に世界初の3Dプリンター銃「リベレーター」(解放者という意味)を開発、その3Dファイルをインターネットで公開した。リベレーターの3Dファイルは世界中で10万回以上ダウンロードされ、多くが3Dプリンターで銃として製造された。
日本でもリベレーターの3Dファイルを改造して3Dプリンター銃を製造した大学職員が逮捕されるなど波紋が広がっていた。
リベレーターの3Dファイルの公開を止めるよう求められたディフェンス・ディストリビュテッドは、2015年にアメリカ政府を相手に表現の自由を侵されたとして訴訟を起こしていた。
アメリカ国務省では3Dプリンター銃3Dファイルの流通は、実際の銃器の外国等への輸出に相当するものとして禁止を求めていた。
銃規制を巡る主張は各大統領候補の主要な政策ポリシーの一つとなっており、今回の判決が大統領選にも影響するか関係者は注目している。