米国オークリッジ国立研究所が世界最大の3Dプリント造形物製造で世界記録を達成した。
ギネスブックが世界一に認定したのはオークリッジ国立研究所が3Dプリンターで製造したボーイング航空機製造用大型部品。1.650ポンド(約748キログラム)の重さで、大きさは17.5 X 5.5 X 1.5フィート(約5.33 X 1.68 X 0.46メートル)。カーボンファイバーとABSサーモプラスチックの混合素材で製造されたという。
ボーイングの担当者によると、従来の方法で同パーツを製造すると、外部業者に製造を委託し、完成するまでに3ヶ月程度かかるという。同パーツを3Dプリンターで製造することでわずか30時間で完成したという。
航空機用部品の製造に3Dプリンターを活用することで製造時間と労働コストが同時に実現し、さらにエネルギーコストも削減出来るという。
同パーツは実際にボーイングが現在開発中のボーイング777Xの製造に使われる。現在のところ、ボーイング777Xの製造は2017年から始まり、2020年頃の就航を目指している。