イギリスのリード大学が嚥下障害高齢者用3Dプリントフードの実証実験を開始

イギリスのリード大学が、嚥下障害高齢者用3Dプリントフードの実証実験を開始したとして話題になっている。イギリス現地メディアの報道によると、リード大学の研究チームは介護事業者のスペルマン・ケア社と3Dプリンティングサービス企業の3DプリントUKと共同で、嚥下障害を持つ高齢者にそれぞれに適した3Dプリントフードをカスタマイズして調理・提供するプロジェクトを開始した。

リード大学のプロジェクト担当者によると、イギリスでは130万人の高齢者が嚥下障害を抱えており、食事の介助が必要としているとして、次のようにコメントしている。

「人生の最終フェーズにおいて、毎回の食事が懲罰のようであったとしたらどれほど悲惨なことでしょう。形がなく、味もなく、尊厳すらも存在しないおぞましい食事が与えられている。これが現在のイギリスにおいて多くの高齢者に与えられている食事なのです」

嚥下(えんげ)障害とは、食べ物や飲み物を口から食道、胃へ送る機能が低下し、飲み込みが難しくなる状態。主に加齢や脳卒中、神経疾患が主な原因で、むせ、食事に時間がかかる、体重減少、誤嚥性肺炎のリスクを引き起こすなど、高齢者では特に注意が必要とされている。