カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに拠点を置くバイオサイエンス・スタートアップ企業のアスペクト・バイオシステムズ(Aspect Biosystems)が、シリーズB投資で1億1500万ドル(米ドル、日本円で約178億2500万円)を調達し、話題になっている。出資したのは投資会社のディメンションを筆頭とする各ベンチャーキャピタルをメンバーとする投資シンジケート。バリエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
アスペクト・バイオシステムズは2億カナダドル(約200億円)規模のカナダ政府とブリティッシュコロンビア州政府とのパートナーシップ契約を締結したばかり。同社の技術力・製品力が高く評価されていることの裏付けとなった。
アスペクト・バイオシステムズの創業者でCEOのテイマー・モハメッド氏は、「我々のチームが成し遂げている数々の進歩を誇りに思います。難病に苦しむ人を助ける疾病カスタマイズ医療を開発するというミッションを確実に実現しています。(投資をしてくれた)ディメンションとのパートナーシップにエキサイトしており、次のチャプターへ進むための彼らのサポートに大いに期待しています」とコメントしている。
アスペクト・バイオシステムズは2013年設立のカナダのバイオサイエンス企業。3Dバイオテクノロジーをベースにしたバイオ細胞療法のプラットフォームを開発している。同社のテクノロジーを活用することで、従来は治療が困難だった肝臓病などの新たな治療法が開発されると期待を集めている。