全世界の医療用3Dプリンティング市場が、2030年に74億7000万ドル(約1兆1205億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。アメリカの市場調査会社コヘレント・マーケットインサイツがまとめたレポートは、2022年時点の全世界の医療用3Dプリンティング市場規模を18億7000万ドル(約2805億円)程度と見積もり、それが今後年率19.0%の成長率で成長を続け、2030年に同規模へ到達すると予想している。
同レポートは、医療用3Dプリンターの性能向上と価格低下、より高い安全性の確保、リードタイムの低下といった各ファクターが、全世界の医療現場での3Dプリンターの普及を促しているとしている。
現場のセクター別では、製薬セクターにおいて、個別の患者用にカスタマイズされた錠剤を製造する製薬3Dプリンターの普及が進むと予想している。
医療用3Dプリンティング市場における主要プレーヤーとしては、スリーディーシステムズ、ExOne、フォームラブズ、GE、マテリアライズ、オーガノボ、オックスフォード・パフォーマンス・マテリアルズ、プロトラブズ、ストラタシス、ニコンSLMソルーションズなどを挙げている。