アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、歯科医療用「トゥルーデント」(True Dent)3Dプリンティングシステムをリリースした。「トゥルーデント」は、一体型の入歯を製造できる歯科医療用3Dプリンターで、一体型入歯製造用3Dプリンターとしては世界初となるシリーズ。FDA(アメリカ食品医薬品局)のクラス2医療機器の認証も取得している。
ストラタシスによると、「トゥルーデント」を導入することで患者一人ひとりに合わせた入歯のカスタマイズ製造が可能になり、従来の入歯の処方のように調整が不要となり、患者と歯科医師の双方の負担を減らすことが可能になるとしている。
すでにストラタシスの歯科医療用3Dプリンターを導入しているAAデンタルデザインのフランク・アコスタ氏は、「これまでは、3Dプリンターによる入歯の製造は複数のパーツを造形してそれらを組み合わせる必要がありました。「トゥルーデント」シリーズでは、入歯は一体型の入歯として造形できるので、造形時間を大幅に削減することが可能になります。また、入歯の製造コストも同様に削減することができます。「トゥルーデント」の導入により、パーソナライズ入歯の製造を大幅にスケールアップすることが可能になります」とコメントしている。