フォームラブズが生体適合性樹脂素材2種類をリリース

アメリカのSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、生体適合性樹脂素材2種類をリリースした。「フォームラブズ・バイオメドホワイトレジン」と「フォームラブズ・バイオメドブラックレジン」の2種類はいずれもUSPクラスⅥ認証を受けており、サージカルプランニングからヘルスケアリサーチのカスタムツールづくりまで、幅広い領域での利用が可能としている。

フォームラブズのメディカルマーケットディベロップメント担当ディレクターのガウラヴ・マンチャンダ氏は、「医療の領域における3Dプリンティングの重要性は過小評価すべきではありません。医療において3Dプリンティングの応用領域は極めて広く、モデル作成による患者教育から手術室における患者ごとにカスタマイズした医療パーツの製造まで、目的に応じて活用することができます。特に医療アプリケーションの領域においては、効果的で安全であることが何よりも求められます。新たな2種類の素材は、医療用パーツのデザインと機能をさらに高め、医療機器の製造、バイオ医薬品プロセシング、ウェアラブル医療機器の製造、歯科用アプリケーションの開発などにお使いいただけます」とコメントしている。

フォームラブズは2012年にマサチューセッツ工科大学のエンジニアらが立ち上げたベンチャー企業。これまでにデスクトップSLA3Dプリンター「Form1」「Form2」をリリースしている他、SLA3Dプリンター用の各種の高機能樹脂を開発している。フォームラブズは最近、医療用3Dプリンターをリリースするなど、医療の領域への進出を進めている。